引き続いて「SIMフリーiPhone + NTTドコモ」の歴史を見てみましょう。
今回は
・パケホW10000時代
・XIフラット5000時代
です。
Xiサービス開始とiPhone4s/5発売の時期でした。
前回の記事はこちら
iPhone+ドコモパケホ年表(再掲)
iPhoneの歴代発売日とドコモのパケット定額サービスで比較してみました。
(再掲)
年月 |
イベント |
プラン |
2007年6月 |
iPhone発売
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GSMのため iPhone使用不可 |
2008年7月 |
iPhone3G発売
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パケット 青天井時代 |
2008年10月 |
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2009年1月 |
パケ・ホーダイダブル PC定額開始
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パケホW 13000円時代 |
2009年6月 |
iPhone3GS発売
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2009年12月 |
パケ・ホーダイダブル 128K開始
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2010年6月 |
パケホW 10000円時代 |
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2010年6月 |
iPhone4発売
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2011年3月 |
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2011年10月 |
iPhone4S発売
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2011年11月 |
Xiフラット 5000円時代 |
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2012年9月 |
iPhone5発売
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2012年10月 |
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2013年9月 |
iPhone5s/5c発売 ドコモ公式発売開始
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ドコモ公式プラン時代 |
2014年6月 |
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パケットパック時代 |
2014年9月 |
iPhone6/6plus発売
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今回はパケホW10000円時代・XIフラット5000円時代です。
パケット青天井時代、パケホW13000円時代はこちら。
パケホW10000円時代
2010年6月~2011年10月
2010年6月は、iPhone4発売とパケホWの値下げが重なりました。
iPhone4と同時にiOS4リリースされて、FaceTimeなどの機能が実装されました。
ドコモはパケホWの一部見直しを行い、SIMフリーiPhoneを使うときの「PC接続の定額上限」が一気に3000円値下がりました。
これで、「SIMフリーiPhone+ドコモ」が10,395円(税抜き9,900円)の通信料に収まってきました。
そのまま1年半ほど経過して、ようやくiOS5を搭載したiPhone4Sが発売されました。
iPhone4Sは、全世界で大人気でSIMフリー版も香港・シンガポール
タイなど、さまざまな国のモデルが輸入されました。このころはちょうど円高のメリットも大きかったです。
iPhone4Sは、FOMAの周波数帯にもっとも適合しており、サイズも手ごろなことから長く現役で使っている方も多いです。
なお、auもiPhone4SからCDMA版のiPhone4Sを発売しました。
一方、NTTドコモはiPhone4S発売が再三、噂されていたものの結局発売なし。
この頃、ドコモはFOMAに代わる高速通信Xiのサービス開始を目前にしていました。
サービス | 価格 | |
基本使用料
|
FOMAタイプMバリュー ファミ割MAX |
2,625円 |
パケット定額
|
パケホーダイダブル 上限10395円 |
10,395円 |
ISP
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moperaU |
525円 |
docomo メール
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imode |
315円 |
imode.net |
210円 |
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合計
|
14,075円 |
Xiフラット5000円時代
2011年11月~2013年8月
2011年11月、iPhone4S発売の1か月後に、NTTドコモは新高速通信サービスXiを開始しました。
当時、LTEはあまり馴染みがありませんでした。
また、Xiのサービス開始とともにFOMAパケホの上限の値下げ(10395円→8190円)も実施しています。
もちろんiPhone4Sは、XiでLTE通信に対応していませんでした。
しかし、SIMフリーiPhoneユーザーにとって、新しいXiプランのメリットは破格の好条件でした。
・Xiプランで契約しても、FOMAが従来通りつかえる。
・SIMカード交換が1回に限り手数料無料。
・Xiは「PC接続上限」の制度がなく、どの端末でも同じ金額。
・Xiパケホ(5985円)は、FOMAパケホ(8190円)より大幅安。
・さらにXiパケホは、半年間だけ5985円→4410円に割引キャンペーン。
・パケット通信の上限は7Gまで。
現在でも、なかなかでない高好条件です。
このプランのおかげで「SIMフリーiPhone4S + NTTドコモ」ユーザーが一気に日本国内に増えました。
SIMフリーiPhone4Sの中古流通が多いのも納得です。
標準的なSIMフリーiPhone4Sでの料金プランは以下の通りでした。
サービス |
価格 |
|
基本使用料
|
タイプXIにねん |
700円 |
パケット定額
|
Xiパケホフラット |
5,985円 期間限定4,410円 |
ISP
|
moperaU |
525円 |
docomo メール
|
imode |
315円 |
imode.net |
210円 |
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合計
|
7,735円
期間限定6,160円 |
期間限定・通話定額なしの条件とはいえ、非常に安かったですね。
この頃は各社ともにMNPキャンペーン・月額サポート金額が大きかったため、「Xi端末を無料で購入し売却、かつ月額2500円程度の割引。」といった
プランも余裕でできました。
実際の請求例がこちら
iPhone5の登場と失望
Xiサービスの普及とドコモのXi対応Androidスマホが広まって10か月経過。
2012年9月に、待望のLTE対応のiPhone5が発売されました。
なお、ドコモはiPhone5の公式発売はありませんでした。
しかし、香港版などのSIMフリー版も、本来ならばLTE対応のiPhone5でしたがドコモSIMとの組み合わせは大きな失望でした。
・ドコモSIMでは、LTE通信がONにならない。
FOMA通信のみでXi(LTE)のスイッチが表示されません。
これはドコモでもハードウェアでもなく、iPhoneのソフトウェア側の制御です。
一時期、LTE通信ができるiOS/キャリアプロファイルがありましたが、結局できない状態にもどりました。
2015年5月現在、iOS8以降であれば、ようやくLTEが使えるようになりました。
詳しくはこちら
・FOMAプラスエリアが使えない。
山間部で必要となる800MHzの電波がつかめない。
詳しくはこちら。
・nanoSIMカードがない。
iPhone5発売当時、nanoSIMを使うデバイスは他にありませんでした。
そのためNTTドコモでもnanoSIMを提供しておらず、SIMカッターなどで自己責任で加工するしかない。
詳しくはこちら。
確かに性能や画面はiPhone4Sから進化したものの、「SIMフリーiPhone5+ドコモSIM」は大ハズレでした。
auやソフトバンクのiPhone5はLTE通信ができるているにも関わらず、同様の月額料金で、狭いFOMAエリアでLTEなしで使わざるを得ませんでした。
次回へ続きます。
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えふたか (金曜日, 05 6月 2015 16:27)
懐かしいですねぇiPhone4SとXiフラット契約。
私も香港の業者からSIMフリー機を取り寄せて使っていた世代です。
こちらのページを参考にしながらコツコツと設定していました。
本当に、お世話になりました。ありがとうございます。