キャリア3社とMVNOを本気で比較してみた!

最近、「SIMフリー時代到来!格安MVNOがおすすめ!」の宣伝が非常に多く目につくようになりました。


とはいえ、全員にとってSIMフリーやMVNOが最適ではありません。

 

メイン回線として使うなら、ある程度の通話代も必要だし、留守電などのオプションサービスも欲しいです。

 

今回は、あるシナリオと条件で、

「キャリア3社のiPhone」vs 「SIMフリーiPhone + MVNO」の初期費用と月額費用のトータルコストを本気で比較してみました。


今回は都内近郊の某携帯ショップにご協力頂きました。

MVNOやキャリアのステマなしです。


今回のシナリオ

・現在iPhoneを使っている。

・キャリアで2年縛りの解約月が近い。

・家や会社ではWi-Fiを使うため、外出時のみ通信。毎月2G程度。

・たまに電話する。だいたい1日2分程度。計30分/月

・キャリアメールは使っていない。

 

試算条件

・電話番号そのままでMNPする。

・iPhone6 16GB。

・端末代金は一括購入。

・音声通話付きプラン。

・1日2分程度、1ヶ月30分程度通話する。

・データ通信は2G。

・家族シェアしない。

・下取りなし。

・年齢割引なし。

・光回線とのパック割引なし。

・2年間利用予定。

・留守番電話などオプションには加入しない。

・キャリアショップではなく、格安携帯ショップで購入。

(2015/5/25時点の都内近郊でのオプション加入などの条件つき価格)

・すべて税込で計算

 

 

初期費用は?

キャリア間でMNPをする前提ですので、それぞれに各種事務手数料がかかります。

 

キャリアショップでMNP手続きをしてiPhoneを購入すると定価が7万円以上です。

 ところが、実際の街中の格安携帯ショップでは大幅に値引きされた金額で購入できます。

 

条件によってはMNP一括0円などもありますが、今回は都内近郊の値段として、強制オプション加入代金をある程度加算しています。

 

MVNOはDMM Mobileを前提に試算し、SIMフリーiPhoneはApple Storeではなく、街中で新古品を購入したことにしました。

 

費目 NTTドコモ au ソフトバンク

SIMフリー

&

DMM Mobile

 

MNP転出

 

2,160円

 

新規契約

 

3,240円

3,240円 3,240円 3,240円

端末代

iPhone6

16G

定価

73,872円

↓ 

MNP一括

32,184円

定価

72,360

↓ 

MNP一括

17,496円 

定価

70,280

↓ 

MNP一括

23,760円

Apple定価

93,744円

↓ 

新古価格

86,184円

 

契約時

コンテンツ代

 

10,800円

10,800円

10,800円

-

 

合計

 

48,384

33,696

39,960

89,640円

 

結果、初期費用では一括購入するiPhone本体端末代で大きな差がでました。

 

キャリア各社のMNP一括の金額は、2015年5月時点の都内近郊の格安携帯ショップでの割引コミコミ後の支払い金額(税込み)の一例です。


キャリアのMNPキャンペーンやキャッシュバック適用時のiPhone価格は、やはり異常ですね。

 

各種のサービス・オプション加入条件を加えても、iPhoneを定価の半値で入手できてしまいます。

 

 



月額費用は?

携帯3社の通話かけ放題・データ通信などのプランは、全く同じ条件です。


格安SIMは、DMM Mobileの2Gプラン月30分程度の通話を加算しました。


格安SIMは税抜き表示がほとんどですが、税込に補正しています。


費目 NTTドコモ au ソフトバンク

SIMフリー

&

DMM

 

端末購入

月額割引

 

-3,078円

-3,015

-2,920

-

 

通話代

 

定額

2,916円

定額

2,916円

定額

2,916円

 

21.6円/30秒

*60回=

1,296円

 

 

データ2G

 

3,780

3,780

3,780

1,587円

 

通信機能

 

324

324

324

-

ユニバーサル

サービス

 

2

2円

2円

2円

 

合計

 

3,944

4,007

4,102

2,885円


結果、やはり月額料金は格安SIMであるDMMが最安です。


3キャリア各社とも、本体代金を一括購入しており、端末購入時の割引制度が毎月適用されるため、実際には月4000円程度におさまります。

 

DMM Mobileである程度の通話をすると月3000円は超えてきます。

MVNOは、家族通話無料などはありませんので、場合によっては意外に高くつく可能性があります。

 

キャリア各社はここから年齢割引・下取り・光回線セット割引などのキャンペーンを適用できる場合があります。

 

また、キャリア各社はデータ1G増量キャンペーンを行っているので、毎月データ3G通信できます。



初期費用+月額費用24ヶ月分のトータルは?

初期費用と2年間の月額費用を合算しています。

 

費目 NTTドコモ au ソフトバンク

SIMフリー

&

DMM

 

初期費用

 

48,384円

33,696

39,960

89,640円

 

月額費用

*24回

 

94,656円

96,168円

94,448円

 

69,240円

 

 

合計

 

143,040

129,864

134,408

158,880円


結果、MNPキャンペーンを利用して格安でiPhone本体を手にしているため、トータル費用は各社が発表しているよりもだいぶ安くなっています。


キャリア3社ともに

・この他にMNPキャンペーンで1万円程度のポイントキャッシュバックなどがあります。

・2年後に契約を解約するには、25ヶ月目の清算となるため約1ヶ月分7,000円程度かかります。



まとめ

 

結果として、いずれのキャリアにしてもMNPで他のキャリアに移動して2年間契約する方がMNNOより安いです。


もちろん今回のシナリオの場合に限りますが、iPhoneの最も割安な購入方法は、

 

「2年間使用する前提で、異なるキャリアにMNPをして格安ショプでiPhoneを購入する。」

 

です。

 

さらにSIMフリーにしたい場合は、

「新規購入したキャリア版iPhoneを即時に下取り売却して、Apple Storeから改めてSIMフリー版を購入する。」

が一番良いでしょう。

 

 

さらに、各キャリアは2015年5月時点では複数回線のMNPキャンペーンを重視しているため、家族まるごとの複数回線のMNPだと、初期費用がほぼ0円でiPhoneなどに乗り換えることができ、さらにトータル費用が安くなります。

  

 

もちろん、MVNOであれば格安SIMフリースマホを選択したり月額割引を気にせずにいつでも契約解除できるメリットが大きいです。

2年以内に長期に海外赴任する予定などがあるならば、迷わず格安MVNOがおすすめでしょう。


  

シナリオや条件はひとそれぞれですので、ここでは全員にとって格安SIMが最も安いわけではないと理解しておきましょう。


最後に、税抜きではなく税込みで計算してみると、けっこう高く感じる印象でした。




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コメント: 1
  • #1

    B (木曜日, 12 8月 2021 22:53)

    B